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エンドロールまであと、 / 壁井ユカコ

北陸の旧家に生まれた双子の佐々右布子と左馬之助は世にも珍しい一卵性の双子。お陰で病弱に育った右布子は左馬之助に頼り切った生活をしているが、最近左馬之助の態度が素っ気ないことに若干の不満を感じていた。
二人が所属する映画研究会で文化祭に出展するための映画を撮影することになり、右布子は主役を演じることになる。会長の西丸と部員の清野の4人での撮影で、今まで味わったことにない充実感を感じていた右布子だが……。

ルルル文庫初登場の壁井さんの作品。学園青春モノを目指されたそうですが(後書き参照)、うーそーだー。たしかに、部活とか右布子と清野の関係は青春っぽかったけど。オビによりますといわゆるひとつの双子の禁断の愛とかいうのがテーマのひとつであるらしいです(が、このオビは少々誇張が過ぎるかと。こういう系統苦手な私でも普通に読めましたので)。双子の距離感は表紙を見て頂ければ一目瞭然かと(べったり右布子に、左手がさまよっている左馬之助)。

本当のことをぶっちゃけてしまいますと、壁井さんの作品がどうにもこうにも苦手です。どこが苦手かというと、漠然とした所しか言えないんですけど、読んでいて若干鬱になるといいますか……。
今回も案の定途中で逃げたくなりましたが、それには相反して続きが気になるのです。「続きが気になる=面白い」だと思っているので、つまりは苦手だけど面白いんですよね。
右布子が自分の世界に左馬之助以外のものを見いだしていくという青春ストーリー的部分は好きです。しかし、禁断の愛の部分についてはなぁ、ちょっと私の好みから外れているので残念でした。あとは、祖母関係や父親がどうしてそこまで疎まれたか、あの映画結局どうなったのよ、などと若干説明不足の点があるかなぁとは思うのですが……、右布子と左馬之助の物語と考えるとその辺は蛇足なのかなぁ。

imgエンドロールまであと、
壁井ユカコ/太田早紀(イラスト)
ISBN:978-4-09-452021-7
小学館ルルル文庫(2007.08)
bk1/amazon/boople

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