帯の「起死回生・新シリーズ」というところが本の内容よりむしろ……と一瞬前シリーズのことが頭をよぎってしまって切なくなった作者さんの新シリーズ。前シリーズとはうって変わって175度くらい方向転換をしたかのようなおもしろ三人珍道中物語でした。相変わらずアクがつよいというか、だめな人にはまったくだめそうだなぁと感じる文章ですが私はわりといける作者さんです。
いわゆる常識人(に見える)のが主人公のセットくらいしかおらず、底なし胃袋能面言葉足らず王女のエリーザベトに、フェミニストで男と女に対する態度が全く別人のアルノルトと個性が強くてその掛け合いを読んでいるのが結構楽しかったです。
三人+王女の世話を押しつけられた旅芸人一座での世直しの旅になるのかなぁと今後の展開を予想。王女の性格が性格なだけにたとえ彼女がセットの運命の女性であったとしても何も進展しそうにありませんが(そこはかとなく失礼)、そうなったらなったですばらしい展開なので地味に期待……してもいいでしょうか?そこらへんの進展なくても変な人たちの掛け合いがおもしろいので続きも楽しみです。
王女修行、はじめます。
高丘しずる/由貴海里(イラスト)
B’s-LOG文庫(2008.03)
ISBN:978-4-7577-4122-5
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