文学少女第3巻。心葉くんの心のオアシス・芥川君の意外な過去と意外なつながりが明かされるお話でした。正直なところ、心のオアシスポジションから動かないと思っていたんでいい意味で裏切られました。そして、琴吹さんのツンツンの理由も少しだけ明かされて、といろいろと実はつながっていたらしい面にもいい意味で裏切られてます。
あの芥川君が、芥川君がそうなんだーと驚きの連続の展開でした。事件の真相自体はいつものごとくどことなくもの悲しくやりきれない面があるものの、同時に終盤で語られる光の部分がやけに印象に残っていて、最後は晴れ晴れとした気分になれるのだから不思議です。
しかしまあ、全体的に言うと遠子先輩の優しさというかお気楽さというか天性のギャグキャラポジションというかで、シリアスなストーリーであることをすっかり忘れてしまいそうになります。しかもその上、今回は武者小路実篤の『友情』を舞台化するのことで……、大正ロマンだ、袴だ、袴だ!かわいいなぁ。違う意味でのニヤニヤが止まりませんでした(基本シリアスなのに)。反則級にかわいいイラストにノックダウンです。ええなぁ、大正ロマン。
“文学少女”と繋がれた愚者
野村美月/竹岡美保
ファミ通文庫(2007.1)
ISBN:4-7577-3084-5
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