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ソフィアの宝石―乙女は、彼に誘われる―/ 渡海奈穂

リディアが王宮主催の舞踏会で無事社交界デビューを果たしたその夜、王宮には隣国ハイゼルの姫君ルシーナが過大な演出と共にやってきた。スレイの婚約者だというルシーナの普通の姫君とは一風変わった豪快さにリディアは圧倒される。そして、舞踏会から間を置かずしてエウリース王太子からリディアに宛てて王宮でしばらくの間暮らすようにという手紙が届けられる。気乗りはしないが断るわけにも行かず、リディアは実質の王太子妃候補として王宮に滞在することになり貴族社会の中で窮屈な思いをすることになる。

ソフィアの宝石第3巻。いろんな思惑が重なり王宮で暮らすことになったリディア。スレイの前に現れる男前な婚約者、そしてリディアを王宮に招いたエウリースの真意とは……とかなり核心に迫ってきた感のあるお話でした。

ああああー、おもしろかったーー。やっと(ある方向において)進んだ胸キュン展開がたまりませんでした。ごろごろー、にやにやーでごちそうさま!でした。最後のアレには転がらずにはいられません。というか転がれ。
ルシーナの登場により何とも名前のつけがたい感情にもやもやするリディアがよかったですねぇ。リディアほどではないにせよ、スレイの方もエウリースにかまわれるリディアになんとなくもやもやしてるというこのもやもや二重奏が……いい。クライマックス近くに明かされたソフィアの秘密にはあっと驚かされ、そして王太子としてのエウリースやスレイの決意などもとてもよかったです。
スレイの婚約者であるルシーナの豪快さなかなかに素敵でした。多少傍若無人な所があるものの、裏付けのある傍若無人ぶりなので読んでいて気持ちがいい。当て馬的存在でないかっこいいおねえさまなので今後の活躍にも非常に期待です。

リディアの方でようやくの微速前進なので、次はスレイの方でも前進してほしいなぁ。こっち方面も楽しみだし、もちろんソフィアを揺るがす秘密関係もとても楽しみ。続きを心待ちにしたいと思います。

imgソフィアの宝石―乙女は、彼に誘われる―
渡海奈穂/笛吹りな
B’s-LOG文庫(2008.06)
ISBN:978-4-7577-4292-5
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