踊れ、光と影の輪舞曲 幻獣降臨譚 / 本宮ことは

本の感想, 作者名 ま行本宮ことは

道案内のキーラとともにミルヒランド経由でリスタルに戻ることにしたアリア。道中謎の兄妹に絡まれとんとん拍子にミルヒランドの首都ミルフェンに行き、名高いヒルディア公女と会うことになってしまう。兄妹と旅を続けるアリアがミルフェン近郊で出会ったのは、アリアの父と共に故郷を出奔したクルサードであった。


幻獣降臨譚本編9巻目。大きな事件は起きませんでしたが、女の子だけで楽しい旅(だったのに)のアリア周辺、魑魅魍魎の跋扈する王宮でがんばってますのライル周辺、恋心に目覚めた王子は強いよの王子周辺、そしてダークサイドまっしぐらのディクス周辺でそれぞれ今後につながる重要なイベントがぽこぽことこなされておりました。あああれか!と(完全に気づきもしなかった)伏線も拾われ始めてなんだか楽しくなってきました。そしてあれとこれがこうつながってダークサイドがさらに強化されたーというディクスがどこまで行くのかある意味心配になる黒幕っぽい組織まで見え隠れしはじめ、さらに続きが楽しみな展開。

たまにアリアの年齢(14歳)を忘れそうになるほどしっかりしてきたアリアと、公女さまの対面が楽しみです。案外意気投合してそうですが……。クルサードも本格復帰し、さらにいろいろあっと驚く繋がりが見えてきそうなので続きも楽しみ。

img踊れ、光と影の輪舞曲 幻獣降臨譚
本宮ことは/池上紗京
講談社X文庫WH(2008.06)
ISBN:978-4-06-286528-9
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