トップスピードでとばしまくるジェラルドに脱帽。一冊目からエリカを学校になじますために心を砕きつつも「好きな子ほどいじめたい」路線をひたむきに突き進み、端から見ればエリカ好きオーラをだしまくっていたジェラルドですが、ここまであからさまではっ!今回は最初からジェラルドが各種権力を駆使しつつアクセル全開だったので、ごろごろ転がりながらニヤニヤ読んでました。疲れた。青春っていいものですね。とてもよいものを読みました。ありがとうございます。
ジェラルドの従妹・レベッカの登場(というよりむしろやる気満々のレベッカ母)により、ジェラルドとエリカの関係が大きく前進した今巻、お互いの思いがすれ違い、そして最後は……と何ともすばらしい展開でした。赤毛派的にはむふふ展開の連続でしたが、少し明かされた謎の包まれた金髪王子様の心の内を知ると、王子様もちょっといいかもしれないと転びかましたが(とてもわかりやすい人間なので)やっぱり赤毛です。二人のむふふなやりとり以外にも、女子校サイドの「友情っていいなぁ」的な女の子の友情や、校長として祖母としてエリカに助言をするおばあさまの思いやりなど、各所にきゅっとくる場面がてんこ盛りでした。
当時としては結ばれるにはとても大きな障害であるこの身分差、二人ならきっと乗り越えていくんだろうなぁと思わせるなんとなくキリのいいラストだったのですが、後書き見た限りはもうちょっと続くかもですね。ある程度のもっとキリのいいところまで行ってくれることかと思いますので、とても楽しみです。
花咲く丘の小さな貴婦人 それは青いすみれの季節
谷瑞恵/春日桃子
集英社コバルト文庫(2008.07)
ISBN:978-4-08-601185-3
【bk1/amazon】
Tag(s): 谷瑞恵
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