コバルト本誌に掲載されたフェアリー・ゴットマザーが巻き起こす赤い糸騒動を描いた掲題作他、エドガーの元に送られた妖精からの婚約祝いにレイヴンが苦労する話(不思議な贈り物と従者の災難)、そして書き下ろしの「リボンは勝負のドレスコード」の三編収録。
リディアとエドガーの婚約後の日常のドタバタを描いた作品で、楽しかったです。特にレイヴン。タイトルにもなっているくらいレイヴンが(ある意味)活躍するので、レイヴンのあの邪気のないツッコミというかなんというかが非常に冴え渡っていました。だんだん人間らしい感情を持ちつつあるレイヴンの行動が非常にかわいくていいです。ニコさんとの友情も必見(特に赤い糸編のラストはすばらしい!)
貞淑さが何よりも重要視されるヴィクトリア時代の女の子の葛藤なども随所にちりばめられつつ、リディアとエドガーのカップルも毎度のことながらジタバタモードに突入するほどたくさん胸キュンでこちらも満足。本編がシリアス一直線なだけに、この短編集は安らぐなぁ。本編の続きも楽しみだ!
伯爵と妖精 運命の赤い糸を信じますか?
谷瑞恵/高星麻子
集英社コバルト文庫(2008.08)
ISBN:978-4-08-601193-8
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