第10回えんため大賞ガールズノベルズ部門佳作受賞作の新人さん。魔族と戦うために生み出された神鳥の少女が自分の使命から逃げ、気づき、仲間を得てその使命に立ち向かうまでを描いた作品。
これを楽しめるかどうかは中盤までのカナイのウダウダに耐えられるかどうかで決まるような気がします。それを乗り越えると結構燃える展開の連続で面白いんですけど、そこまでたどり着けるかどうかで……。乗り切った後のヒロインはとても元気で前向きな女の子でわりに好みです。そして、先代のイナミさんの不器用な優しさも少女向け的にはとてもすばらしいのではないでしょうか。ええもう狙い通りの所に反応しましたよ。
実はもろに和洋折衷な所とか(登場人物紹介を読めば分かった話ですが、見てなかったんですよね)、シリアスそうに見えて実は結構軽いところがあったりとかのところは好みの別れるところだとは思うのですが、良い感じに起承転結とまとまった話だったと思います。しかし、これだけはひとつ突っ込みたい。生まれて数年みっちり魔族と戦う技術を身につけさせるのはいいけど、その前に心構えというかそっちが先だろ、と。そこら辺受け入れてる子だったら今回の話がそもそも成り立たないんですが、ね。他の国の神鳥がどうなっているかは分かりませんが、代替わりごとに毎回毎回あの攻防を繰り広げるよりはさっさと教育しとけばいいのにと余計なことが気になって仕方がありませんでした。
紅蓮の翼~暁を招く神鳥~
小柴叶/楢咲コウジ
B’s-LOG文庫(2008.09)
ISBN:978-4-7577-4434-9
【bk1/amazon】
Tag(s): 小柴叶
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