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青嵐の花嫁 栄冠翔破 / 森崎朝香

自分と母親を守るため女性にしては珍しく士官学校に入学した花冠は、卒業前の御前試合で公子を打ち負かしてしまう。そんな花冠は遊軍将軍の補佐官という御前試合で優勝した者が配属されるはずのない下位の部隊であった。しかし、花冠は遊軍将軍の巴青炎と共に毎日を送るうちに、将軍に追いつきたいという目標が生まれる。

花嫁シリーズの最新刊。ヒロインは見た目はかわいいのにそこらの男性顔負けの剣技をもつ花冠、そのお相手は先王の子でその微妙な立場から冷遇され生殺しにされている王族の将軍(そして言うまでもないですがかっこいいですはい)。そして確かに、これは花嫁じゃないわ(笑)。いつもの花嫁シリーズとはだいぶ違った毛色の作品。この世界を舞台にした物語=花嫁シリーズ、ということで自己完結しておくことにします。

ヒロインがとても元気で健気で、若さ故の暴走もありつつも新しい場所で自分の居場所を確保し、尊敬する上司まで得るというある意味のサクセスストーリー。女性が軍で名をあげることが難しい社会ながらも、彼女を認めてくれる存在がいるというのは本当に心強いですね。上司と師匠と不良中年、とそれぞれいい味を持った登場人物がこれまたいい。やさぐれ集団の結束力が実はすごいとかいうのも非常に好みでございます。ええわー。
しかし、まあこのシリーズの特徴といいますか、裏では陰々滅々の風が吹いているのでそううまくいくとは思ってはいなかったのですが……の展開でしたが、そこらへんも爽快にしてやったり感があったので、このシリーズにしては珍しく「いいんだけどなんか寂しい」と思うこともなくとても満足です。シリーズ第一巻に並ぶくらいお気に入りかなぁ。

青嵐の花嫁 栄冠翔破
森崎朝香/明咲トウル
講談社X文庫WH(2008.10)
ISBN:978-4-06-286565-4
bk1/amazon

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