光炎のウィザード魔法学園は年中無休 / 喜多みどり

本の感想, 作者名 か行喜多みどり

命を狙われているというとある人の依頼を受け、犯人捜しをすることになったヤムセとリティーヤ師弟。犯人は学園内にあり!ということで一番怪しげなとあるサークルに潜入することになった二人は、そのサークルが所有する小屋に妙なモノの一団を発見する。(『先生の苦手科目』)


光炎のウィザードの短編集。ザ・ビーンズに掲載されていた短編4話と書き下ろしの1話、それに幕間に小話3話をはさんだ構成でなんかちょっと得した気分になります。小話がちょっとへえそうだったんだーと思えるちょっと胸キュンネタ(2/3は)でした。こういう微妙な距離感って好きだなぁ。たぶん本編で語られる事はなさそうなネタなので、この短編集は読んどかないと、ですね。しかしゼストガの上司にあんまり記憶がないので読み直さないといけないかもしれません。

再録分は一度読んだことがあるはずなのですが、あんまり覚えていないのでまた楽しんでしまいました。なにげにゼストガさんの出番が多いのがポイントです(というか、出番増えてませんかこれ?発掘調査が必要かもしれません) 書き下ろし分もさりげなく重要人物っぽいひとが初登場、だと思います。なんやかんやでヤムセとリティーヤの師弟関係がとてもいいなぁと思える短編集でした。

img光炎のウィザード魔法学園は年中無休
喜多みどり/宮城とおこ
角川ビーンズ文庫(2009.01)
ISBN:978-4-04-449516-9
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