≪恋人たち≫は眠らない 運命のタロット2 / 皆川ゆか

本の感想, 作者名 ま行皆川ゆか

≪魔法使い≫と≪恋人たち≫の勝負に巻き込まれた頼子。さらに、頼子の前に二人の勝負を見届けるというタロット≪運命の輪≫まで出現し、否応なく≪魔法使い≫の勝負に協力していくことになる。一方、頼子の学生生活の前には新聞部の現状を憂うという「第二新聞部」が新聞部に対し勝負を仕掛けてきた。タロットの勝負と新聞部の勝負と問題は積まれていくばかりの頼子であった。


読んだ最初の感想:サブタイトルの「≪恋人たち≫は眠らない」ってそういう意味やったんか!

これだけは絶対突っ込みたかった。

運命のタロット第二巻は≪魔法使い≫と≪恋人たち≫の前哨戦編といったところでしょうか?そして、タロット勝負の裏(というか、表?)では新聞部も大がかりな勝負を挑まれて、頼子はあっちへこっちへ奔走中。そして憧れの片桐先輩とも……、と少女小説的展開はばっちりなんとなく外さずに用意されていることはいるんですが……だんだん少女小説(というよりむしろティーンズハート)の化けの皮が外れてきてるような気がしました!

タロット勝負の見届け人として初登場の≪運命の輪≫はちょっとお茶目っぽいアネゴ肌?のお姉様。≪運命のタロット≫の存在意義とか性格とかあとどんなタロットがあるのとかよく分からないのですが、どのタロットも一筋縄ではいかないような気配は濃厚ですね。そして、タロットについて全く知らないのでどんなタロットがどんな意味を有しているのか全く分からないのでどんなが出てくるか全く予想が付きません。

≪魔法使い≫サイドにとってはずいぶんきつい条件を突きつけられたんじゃないのかなぁと思ってしまうような≪恋人たち≫との勝負の行方、次巻から本格始動ということでどうなるか楽しみです。

img≪恋人たち≫は眠らない 運命のタロット2
皆川ゆか/乱魔猫吉
講談社WHティーンズハート(1992.11)
ISBN:4-06-198715-1
bk1/amazon