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フーバニア国異聞 水の国の賢者と鉄の国の探索者 / 縞田理理

博物画家志望の青年エラードは実家から勘当されるのを回避するために、近くて遠い未開の地「フーバニア」に単身探索に向かう。方々の体でたどり着いたフーバニアの村は、エラードの知識の中のフーバニアとは違いとても友好的で、すばらしい土地だった。フーバニアの人々と交流し絆を深めたエラードは母国カリカテリアに戻るが、エラードの報告したフーバニア探索の結果からカリカテリアの魔の手がフーバニアに伸びる。

人以外の奇妙な物の出番が多い縞田さんの初新書は、奇妙な島「フーバニア」に近代化を進める国からやってきた青年とフーバニアの人々との交流、そしてフーバニアを狙うカリカテリアの陰謀を描く奇妙な物語でした。

ひとまずこれだけはいいたい。小動物がかわいすぎて犯罪です。

フーバニアにやってきたエラードになついた小動物「ちび」が本当にかわいくてかわいくて。イメージとしては「風の谷のナウシカ」のテトを思い浮かべるといいと思います!主人公になつく小動物というだけでポイントが高いのにちびの賢さといったらすばらしすぎます。

底なし沼や人食い草などおそろい所もありますが、序盤でエラード共にフーバニアのすばらしさを味わえただけに以降のカリカテリアがフーバニアに進行していくくだりは読んでいてとても気分の重たいものでした。歴史をちょっとかじると「文明国」の横暴さってなんだかなぁと思うのですが(注:ここら辺の難しい問題については突っ込まれても全くもって応戦できません)、まさしく今回のカリカテリアのフーバニアに対する態度もそれで。
しかし、カリカテリアの横暴な態度に対しても余裕綽々のフーバニアご一行……と思ったらそんな所にすごい秘密が。たしかに、これは余裕になるわ……。

おおらかなフーバニアの人々、エラードと仲良くなるニアちゃんやロビン、しっかりしてるんだか抜けているんだかのフーバニアの代表ネイサン。そして精一杯王様の責務を果たそうとしている青年王とキャラクターも魅力的。王様の恋路は是非とも応援したいけどエラード実は絶対強敵と思う……。エラード家族もなかなか味のある方が揃ってます。息子に冷たい酷い家族だと思ったらだまされましたいい話です。
綺麗に着地はしていますが、シリーズ化してもいいんじゃないかなぁと思うんですが続きは出ませんか?

imgフーバニア国異聞 水の国の賢者と鉄の国の探索者
縞田理理/えいひ
中央公論新社C-Novels Fantasia
ISBN:978-4-12-501054-0
bk1/amazon

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