≪戦車≫が兄とやってくる 運命のタロット8 / 皆川ゆか

本の感想, 作者名 ま行皆川ゆか

月の”改変”を阻止するために、被害者(予定)の河内さんの説得を試みるライコだが、河内さんは聞く耳を持たない。そして、ヘルハウスのコレクションと≪運命のタロット≫の意外な共通点を見いだしたライコと≪魔法使い≫はヘルハウスに忍び込み調査をすることにする。


≪月≫とのフェーデの一方で、プロメテウスのメンバーのひとり≪太陽≫とその協力者と戦って最後に≪戦車≫とその協力者が出てきていいとこ取りのお話。

≪恋人たち≫とのフェーデの時みたいに≪月≫とのフェーデ中心で進んでいくのかと思えば、どちらかといえばメインは≪太陽≫と≪運命のタロット≫の謎関係。ヘルハウスとラスプーチンとの意外な繋がりや、封印されているタロット関係などいろいろ謎が明かされましたが、新たな気になる謎もたくさんあって、早く続きを読まないとストレスがたまる展開ですね。

学園生活パートでは、唯のいいとこついてるんだかついてないんだかの迷走がとても素敵。もうちょっとでたどり着くのに!と思わず応援したくなりますが、たぶん唯は限りなく近いところにはいるけど最後まで第三者的立場なのかなぁと妄想してみました。

タイトルの≪戦車≫と兄の詳細は次巻以降に期待しておこうかと思います。

≪戦車≫が兄とやってくる 運命のタロット8
皆川ゆか/乱魔猫吉
講談社X文庫ティーンズハート
ISBN:4-06-199304-6
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