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赤き月の廻るころ 紅蓮の王子と囚われの花嫁 / 岐川新

母親の出自と自らが持つ特殊な能力から表に出ることなく、ひっそりと暮らしていたロクソンの第二王女レウリアは自ら志願して隣国ブロウに間者として潜入する。レウリアは誰にも怪しまれることなく順調に任務を遂行していたと思われたが、彼女の正体をいぶかしむブロウの第二王子ジェラール。折しもブロウの王宮内で謎の病が流行し、なんとかその病を食い止めたいと動くレウリアはジェラールに助力を請う。

第6回ビーンズ小説大賞奨励賞受賞作品の新人さん。
公式で紹介されていたあらすじ(本の裏についてるあらすじ)と表紙から政略結婚ものかと思いきや、どちらかというとスパイモノでした。王女様が潜入ってどれだけ人材不足なんだーと思ってしまう時点で負けだと思うのであまり気にしない方がいいと思います。

それはさておき、一歩間違えれば暴走系、自分の力を祖国のために役立てたいけど敵国のピンチも見逃せないわというとても正義感の強い王女様がわりと好印象。自分で墓穴掘って自分で墓穴に突入してさらに自分で盛り土したんじゃないかと突っ込みたくなりましたが、なぜだかそこら辺はあまり気にならなかったという……何でだろう?好みだったからかな。一方のお相手の第二王子様はいわゆる「俺様系」ですが、私の苦手な俺様系ですが、でもそんなにきつい感じの俺様系でもなかったので許容範囲内。ヒーローとヒロインのやるかやれるか的緊張感をはらんだやりとりは良かったですね。

しかし、お話の流れ自体は公式あらすじを見ていただくとまあそんな感じなのですが、当該あらすじは最後の最後の展開まで書いてあるのでいいのかなぁと思ってしまったり。いやまあ展開が分かっておもしろみが半減!とかいうタイプではないとは思うんでいいかなぁと思いますが。王宮を舞台に繰り広げられるやりとりが好きなので面白かったーと思いますが、いかんせんクライマックスでも若干盛り上がりに欠けていたように感じたのが残念、ですが続きもありそうなのでひとまず楽しみにしておきたいと思います。

今度は、レウリアのお兄ちゃんたちがもっと出張ってきますように(最初と最後しか出てないけど、なんか気になる)、と思うので次はブロウが舞台希望。

赤き月の廻るころ 紅蓮の王子と囚われの花嫁
岐川新/凪かすみ
角川ビーンズ文庫(2009.04)
ISBN:978-4-04-454701-1
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