SH@PPLE―しゃっぷる―3 / 竹岡葉月

本の感想, 作者名 た行竹岡葉月

雪国扮する舞姫の男性疑惑、勃発。とても的を射るスクープに右往左往する雪国は、一時入れ替わりを中止し、それぞれの元の生活に戻ることにする。そして、夏休み明けの地域のイベントに向けて、青美学院と空舟五中が再びタックを組んで出し物をという流れになり……


しゃっぷる三巻。入れ替わりが入れ替わって(すなわち、元に戻った)というお話なんですが、人間関係がいい青春具合を演出するかのようにこじれ始めました。おお、これぞ青春。おもに雪国と蜜のやりとりがメインだったので、舞ちゃんの方でもそういやそういう話が進んでたなぁとちょっとドキドキ。こちらは雪国サイドより亀の歩みっぽいですが、果たして。

少し狩猟モードに入られた蝶間林さんの健気なアタックとそれにたじろぐ雪国というのも面白かったです。ラブコメ分の鉄板は雪国と蜜なんですが、個人的には蝶間林さんが好きだったりするので……是非ともがんばってほしいなぁ、と。ああいう潔いお姉様は大好きです。そして、蜜と「雪国」のシーンにもじんわり。このやりとりを見ると二人はとてもお似合いだとおもうのだけどまだまだ先は長そうです。そしてそんないいところで終わるか!というところで以下次巻。舞姫・男疑惑と演劇バトルの行方はどう落ち着くのでしょうか?

img SH@PPLE―しゃっぷる―3
竹岡葉月/よう太
富士見ファンタジア文庫(2008.9)
ISBN:978-4-8291-3334-7
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