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そして花嫁は恋を知る 緑の森を拓く姫 / 小田菜摘

ブラーナ帝国の第七皇女エリスセレナはヴァルス帝国のゲオルグ公リアヒルトとの結婚のため、シュバイツに向かっていた。道中、エリスセレナの嫁入り道具のひとつである聖遺物の行方を見守るため、聖王庁から派遣されてきたマティアスとその護衛である聖騎士イシュトファルと出会う。イシュトファルはエリスセレナの結婚相手であるリアヒルトの異母弟であるらしい。嫁ぎ先に複雑な家庭の事情があるらしいことを知ったエリスセレナは……

ブラーナ帝国の皇女の嫁入り物語第5弾。今度はドイツっぽい所が嫁ぎ先です。

その聡明さを見込まれて嫁ぐことになったものの、結婚相手には既に愛人がいてしかもその愛人がご懐妊してるだと!という最初から泥沼が予想される場所に乗り込むお姫様でした。姫様の賢いところはとても好感度高くていいなぁ。駄目なことだと分かりつつも、いろいろと揺れるところもなかなか。ラストのその選択はシリーズ一・二を争うほどのかっこよさだと思います。さすが女傑皇帝の娘。そしてお相手はとてもまじめな聖騎士殿。緊急事態以外で女の人に触れるのだけでも大問題という、戒律にバリバリ縛られたそのストイックさが妙にかっこいい騎士殿でした。とても「いい人」で、まじめだったので本当にこれで話が進むんだろうか……と少し本気で心配してしまいました。

このシリーズ、裏テーマは「花婿は恋を知る」というやつだとこの前気付いたんですが、今回も裏テーマがきちんと達成されていて良かったです。そして、個人的にもう一つのテーマであると思っている「おんなのひとってこわっ」もやはり健在。いつもよりも小物でしたが、でもやっぱりなぁという怖さがありました。愛憎は表裏一体だなぁ。

姫様がこのあとどう聖王庁と立ち向かっていくのかとか、実は続きが一番気になる展開でもありましたが、次の嫁入りも楽しみです。

imgそして花嫁は恋を知る 緑の森を拓く姫
小田菜摘/椎名咲月
集英社コバルト文庫(2009.05)
ISBN:978-4-08-601290-4
bk1/amazon

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