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ヤンキー巫女逢桜伝 / 夕鷺かのう

地元では立派なヤンキーだった穂倉梓は、両親の不慮の事故を受けて母親の実家である田舎の皆花村の祖母に引き取られる。そこで待っていたのは恐ろしく地味な生活に、母親の実家の神社での巫女修業。しかもその上彼女の前に同級生(理系メガネ)の染井良信がやってきて、一緒に父親を捜してほしいと頼まれてしまう。なんでも染井の父親は、梓の祖母の神社の神様だというのだ。

軽快な語り口に主役二人の絶妙なコンビネーションが面白かった!です。

第11回えんため大賞ガールズノベルズ部門奨励賞受賞作品。ぶいぶいいわせていた元ヤンの梓が、見習い神様のヨシノ君と共にヨシノ君父を捜すために奮闘して村の秘密と立ち向かう話。

タイトルが与える強烈なインパクトからトンデモ系だったらどうしようと戦々恐々としてたりしたんですが、全くそんなことなく。総じて地味ぃな話になりがちな伝奇系の物語(……何と言うんですかね、こういう系統のお話)がテンポ良く語られ、個人的にはとても面白かったです。下地もしっかりしていて特に引っかかることなくぐいぐい読んでいくことができました。
主人公の梓は元ヤンですが心根は優しく、実は家族思いの頼れるおねえちゃん。ヨシノ君はヨシノ君で理詰めで攻めていく理系男子(体力仕事関係は梓に丸投げ)かと思いきややるときはやる神様見習い。そんな凸凹コンビが村の秘密に迫っていく所は面白かったです。梓の元ヤンの経験とヨシノ君の理系知識のコンビネーションで戦っていくところとかすきっとした!こう、戦友というかお互いに背中を守り合う関係っていいな!大好物です。
主役二人は言うに及ばず、パワフルなおばあちゃんとか妙におもしろい人揃いの神様とかも面白かったので個人的にはかなりポイントの高いデビュー作でした。
文章のテンポがあったらすごく楽しめるお話だと思います。

あと、タイトルの「ヤンキー巫女」に注目しすぎて「逢桜伝」という所はすごい流していたため、読み終わってから「そういうことか!」と納得しました(普通、ヨシノ君が出てきた時点で気付く)。

imgヤンキー巫女逢桜伝
夕鷺かのう/湖住ふじこ
B’s-LOG文庫(2009.06)
ISBN:978-4-7577-4943-6
bk1/amazon

Comments (Close):2

ハシモ 09-06-21 (日) 21:02

いつも楽しく拝見させて頂いています。
ヤンキー巫女、面白かったですね。

>>タイトルの「ヤンキー巫女」に注目しすぎて「逢桜伝」という所はすごい流していたため
笑ってしまいました。そういえば私も全く同じで、ヤンキー巫女に注目しすぎていました。
あとがきを読んでから改めてタイトルを見たら、ものすごくオシャレで意味のあるタイトルになっていることに気付いて感心しますよね。

さり 09-06-22 (月) 22:38

ハシモさん、こんばんは。

なんというか、ヤンキー巫女はタイトル勝ちだと思います(たぶんヤン巫女じゃなかったら手に取ってなかった)。
そして、インパクトが強すぎたので他の部分はすっかりスルーしてました。
タイトルつけるのは大変なんだなぁと、後書きとか読みながらいつも感心してしまいます。
タイトルセンスも才能のうち、なんですよね。

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