- 2009-07-15 (水)
- 作者名 や~わ行・他 | 本の感想
残念ながら最終巻、でした。きれいにまとまってはいたのだけど。
表紙から察するにほっこり系の西洋宮廷系物語かと思えば、実はかなり愛憎渦巻きどろどろしている封印のエスメラルダ。シリーズ5巻目にしていよいよエルフリーデがクラウディアに本性見せたよ!というところで最終巻という、なんですと!というお話でした。後書きに打ち切り通告だったおありますがなんともったいない!でも駆け足すぎるとはいえなんとかきれいにエンドマークが打たれているところはすばらしいです。……リアルタイムに読めてない私が言うのも何ですが、もったいないなぁと思わずにはいられません。
クラウディアにはもっと暗躍してもらって成り上がってほしかったとか、アドリアンにはもっとじっくり国盗りしてもらいたかった、とか、離れていても絆がーというところがもっとほしかったとか、クラウディアとエルフリーデの最終決戦ももっとじっくりしてほしかったとか、あの脇役たちにもっと出番を、とか残念だなぁと思う場面がいっぱいあるんですが、でも、あのラストで帳消しになるくらいきれいな終わり方で、ちょっと満足、かな。
しかし、返す返すも残念だ。ただのらぶらぶーな話ではなく、やるかやられるかの緊張感とか恋人ではない盟友という絆とか、愛憎渦巻く陰謀劇とかすごく好きだったのに……。こういうぴりっとした部分があったからこそ、あのラストがとても生きるんですよねぇ。あんまり需要がないのかなぁとしょんぼりです。
封印のエスメラルダ 赤薔薇の女王
山本瑤/香坂ゆう
集英社コバルト文庫(2009.02)
ISBN:978-4-08-601258-4
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