二人の「王」が国の歴史に立ち向かい、新しい国の形を作ろうとするお話でした。
とても良質のファンタジーだよー、おもしろいよーという電波をいくつか受信したので読んでみました。初めて読む作家さんだったのでまずは文体が合わなかったらどうしようという不安があったのですが、そんなこともなく。やさしめの語り口にだまされかけましたが、結構えげつない展開のオンパレードです。しかし面白かった。
櫓と薫衣が密かに同盟を組みたった二人で目指す国造り、とても面白かったです。ことあるごとにいろんな壁にぶつかっていって、全てがうまくいくわけではないのですがそれでもその時点での最良の道を選び信じ進んでいく櫓と薫衣の絶妙な(?)コンビネーションが良かったです。薫衣の暴走に櫓がきーーっってなったりしてるところもありましたが。特に薫衣の信念を持って立ち向かう姿は格好良かった。
全編にわたってだいたい怒濤の展開で、最後の最後まで気の休まらないお話でしたが、最後まで読むんでああ報われたのだなぁ、とようやく思えるような、そんなジェットコースターな物語。
しかし、同時にえ、その数行?と思わなくもないけど、長い歴史の中からすれば彼らの生きた時代など一瞬なんだ、とそんなもの悲しさも感じてしまう物語でもありました。
黄金の王 白銀の王
沢村凜
幻冬舎(2007.10)
ISBN:78-4-344-0139-8
【bk1/amazon】
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