光炎のウィザード 運命は千変万化 / 喜多みどり

本の感想, 作者名 か行喜多みどり

異常な気象と魔力の嵐が渦巻く北部の遺跡に向かうことになった≪学園≫の調査チーム。中継地点のとある街でミカと再会するリティーヤは、ミカも同じく遺跡に向かうという。そして、リティーヤを監視するスタッフの目を盗みキツネの元に単身乗り込んだリティーヤは……

いろんなところでクライマックスで手に汗握った。

次巻が最終刊の光炎ウィザード。前巻ですれ違ってしまったリティーヤとヤムセのぎくしゃくした関係を修復する間もなく、石版とキツネの謎を求めて一行は遺跡となった都に向かう、というお話。

キツネといいミカといいヤムセといい(この三つを同列に並べるのはどうかと思いますが)、リティーヤが彼らに与える影響の大きさを改めて感じたお話でした。リティーヤの行動と同じく展開の予想がつきません力ある人たちが次々退場していくからなぁ。
どう落ち着くのかとても気になります。

そして、学園を去るヤムセが最後に取った行動は……リティーヤの師匠をしている間にずいぶん影響を受けたんではないかと思ってしまいました。それに対するゼストガさんの叫びが面白かった。ゼストガさんは報われない人だとは思っていましたが、本当に報われなさすぎて哀れです。

光炎のウィザード 運命は千変万化
喜多みどり/宮城とおこ
角川ビーンズ文庫(2009.07)
ISBN:978-4-04-449518-3
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