金の王子と黒の魔導士~神の眠る国の物語~ / 剛しいら

本の感想, 作者名 か行剛しいら

ウラルの乗り移ったラウルに不審な物を感じるハイルは、ラウルの中に「いる」ものをなんとかするために狼を操る男アゼルを雇う。ウラル神はアレンの体に入りハッシュウィルの偵察に向かうが、アゼルと対峙したためにハイルにアレンの体が捕らえられてしまう。シーナはアレンを取りもどすため、少数でアゼルの待つ場所に向かおうとするが……

ゴート王、とどまるところを知りません。

タイトルを間違っていたので修正しました。申し訳ありませんでした(2009.08.18)

怪しいと思ったらハイル、そっち方向かー(描写がぬるいので私でも大丈夫だったよ)とか、ゴート王本領発揮しすぎー、とか、やっぱり女の子はいいなぁとかそんな感じでシリーズ第三弾。大局的なところでの動きはないものの、人間関係に多少動きが出て面白くなってきました。

やっぱりですね、普段は男のふりして(体は男でも心は女を地でいく)るけどやっぱり女の子で。好きな人の前で女の子になって本当の自分になって語り合うことの幸せを感じるとか……もうこれすごくきゅんきゅんしますね!描写あっさりめだけど、逆にこれくらいがちょうどいいのかなぁと思ってみたり。百選錬磨っぽいゴート王もすっかりシーナに夢中で、でも会えるチャンスがほとんどなくてってなんと素敵なすれ違い。もっとやれー、と思いながら続きも楽しみです。

金の王子と黒の魔導士~神の眠る国の物語~
剛しいら/佐倉汐
B’S-LOG文庫(2007.07)
ISBN:978-4-7577-3514-9
bk1/amazon