なんて素敵にジャパネスク / 氷室冴子

本の感想, お気に入り, 作者名 は行氷室冴子

幼い頃の初恋を胸に抱き、独身主義を掲げる大貴族の姫君瑠璃は窮地に立たされていた。瑠璃に結婚を迫る父親の陰謀により、好みでもない青年貴族に実力行使に出られる数秒前。そんな瑠璃を救ったのは、彼女の幼なじみで一歳年下の若手有望株の高彬。よく知らない男と結婚するくらいならと高彬との結婚を承諾した瑠璃だが、いざというときになって二人の結婚を阻む数々の事件が巻き起こる。

やっぱり面白い!瑠璃姫がとても素敵です。

コバルト文庫の平安ラブコメの名作をうららさんに触発されて [1]うららさんが読まれたのはだいぶ前です勝手に個人的夏の課題図書にしました。そして、夏も終わりかけにようやく読み始めたという。
あまりにも有名なので細かいところるすっ飛ばしますが、小説に関しては十年以上前に読んだっきりだったので細かいところまでは覚えていなくて、再読とはいいながらもとても新鮮な気持ちで読めました。やっぱり名作はなんど読んでも名作だなぁ。平安時代なのに現代調の口調が見事にマッチしていて、さすがだな!と思う作品です。

瑠璃姫の機転の良さと度胸のあるところ、そして乙女心はすてきれないわ!というところがとてもかわいい。爆走系(暴走系)ヒロインはとても苦手なのですが、瑠璃姫は爆走してるのにとても好きです。この差はなんなんだ!と思いますがとにかく好きです。高彬も1巻では若干影が薄い(ということに今回気付いた)ですが、一途でかわいらしいなぁと思ったりといろいろ忙しかったです。
主要キャラがまだ全員出揃っていない状態で、私が大好きなあの人とかこの人とかの登場を待たずしてこのおもしろさだから、彼ら彼女らが出てきたらどれだけ楽しくなるんだろうと続きが楽しみです。

なんて素敵にジャパネスク
氷室冴子/後藤星
集英社コバルト文庫(1999.4)
ISBN:4-08-614568-5
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References

1 うららさんが読まれたのはだいぶ前です