怪盗レディ・キャンディと恋するワルツ / かたやま和華

本の感想, 作者名 か行かたやま和華

文明開化の帝都の毎日を楽しむ女学生柊スズメは幼なじみで婚約者の結人にときめきつつも素直に慣れない日々を過ごしていた。そんなスズメの最大の秘密は、一族に託されたがのんきな父親が散逸させてしまった曰く付きのお宝を万能執事と共に怪盗レディ・キャンディとして回収しているということ。しかも、レディ・キャンディを捕らえようとする軍の特殊部隊を率いるのは結人。絶対にばれるわけにはいかない秘密を抱えるスズメは……

これは途中で冷静になったら負けやな!と読み終わってから思いました。

かたやまさんのコバルト進出シリーズ(?)第一巻。たぶんこれは続くだろうなぁと思われる作品です。
文明開化のエセ日本を舞台に、元気いっぱいで恋も仕事も全力投球の忍びの末裔スズメと、スズメのことが好きで好きで仕方がないクールな青年軍人とのすれ違いラブコメ。ものすごくテンションが高くて、読んでる方も何かを忘れて読まないと心の底から楽しめないと思います。途中で疑問を感じてそれを言語化したらたぶん私最後まで読めなかったわ……。面白かったけど。

いろんな要素盛り込みすぎでとてもお腹いっぱいです ((ほめてます))。明らかに人を超えてる執事とか、そのギャグのセンスは……とか、両刀か!とかいろいろ思うところはあったんですが、全体的に物語の妙なテンションにおされてまあいいかなぁと思うようなお話でした。ラブコメ的にもいろいろお腹いっぱいですが、お互いがお互いを好きすぎてすれ違うところとかはとても王道。それを見守る執事も面白いですね。

黒幕はまだまだいろいろ暗躍されそうで、下手したら長期シリーズ化してしまって三歩進んで二歩下がる展開 ((今回も未遂で終わったし、アレを完遂させるだけでも片手で足りるかどうか。))を延々と繰り返しそうな気がしなくもないんですが、どうなるかちょっと気になります。

ところで、乙女☆コレクション ((私の理性とか何かが邪魔してタイトルに入れられなかった……))にはどうやってツッコミを入れたら良かったんだろうか……

怪盗レディ・キャンディと恋するワルツ
かたやま和華/サカノ景子
集英社コバルト文庫(2009.09)
ISBN:978-4-08-601329-1
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