緋色の花嫁 / 毛利志生子

本の感想, お気に入り, 作者名 ま行毛利志生子

考古学者の母親から謎のネックレスを誕生日プレゼントとして受けとって以来、謎の幻聴と夢に悩まされることになった女子高生の諒。件のネックレスにはとてもすごいらしいおじいちゃん仙人・白ちゃん(諒が命名)が宿っており、諒にどこかにいってしまった白ちゃんの魄を探す手伝いをするよう要求する。諒は新学期早々学校に来なくなった親友の小枝を探す手伝いと交換条件で白ちゃんの要求をのむことにし、ネックレスを諒の母親に売りつけた人のいい骨董屋・司馬とともに小枝のいるというとある村に向かう。

地味だけど面白かった!白ちゃんがいい味を出しすぎてとても素敵でした。

毛利さんの新作は、変な仙人(実はすごい白ちゃん)に見込まれてとりつかれてしまった(ような状況の)女子高生の諒とその変な仙人の白ちゃんが岡山の田舎の村の怪奇現象に挑むいわゆる伝奇モノ。親友が神様の生け贄にされるらしいという話を聞いて居ても立ってもいられずがんばる諒がたくましかったです。

表紙から見て諒と司馬さんが中心になって解決するのかなぁと思ったら、白ちゃんでした。白ちゃん面白いからいいんだけど……。そして案の定というかさすがというかで全くラブ方面への展開が無くていっそあっぱれですね!最後もなんかあるのかと思えば後書きでした。さすが毛利さんです。
司馬さんはかなり大味でおいしい人なんですが、終始脇役っぽかったのがもったいないなぁ。クライマックスで思わせぶりなところもあったので、続くとしたらなんかありそうなんですが……続きませんか?個人的にはちょっと期待しています。そんなに伝奇モノをたしなんでいるわけではありませんが、伝奇モノとしても結構面白いと思います(そして、怖いのが苦手な私でも読める程度にライトなのでなおいい)。ので、そこはかとなく続きを希望。まだ白ちゃんの目標は達せていないし、他の仙人とかも出てこないかしらと思ってみたり。

緋色の花嫁
毛利志生子/増田メグミ
集英社コバルト文庫(2009.09)
ISBN:978-4-08-601325-3
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