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植物図鑑 / 有川浩

一人暮らしの会社員さやかは飲み会の帰り道、自宅アパートの前で行き倒れていた青年イツキを酔った勢いで拾ってしまう。翌朝、一宿一飯の恩にとイツキが作った朝ご飯のおいしさにすっかり転んでしまったさやかは、イツキを居候させることに成功する。こうして、さやかとイツキの奇妙な同居生活が始まった。

たしかに、もうそろそろイケメンが落ちていてもいい頃だ。

落ちていたイケメンを拾ったOLさやかと、謎に包まれた植物ハンター・イツキの「恋の始まりは(さやかの)胃袋から」物語。有川節が効いていて平均以上にベタ甘ラブだとはおもいましたが、なんか物足りなかった……のは私が何かにやられているからだろうか……いやでも十分面白かったです。

ある意味恋愛要素よりよほど強調されていたように思われる、そこら辺にある植物を狩っておいしく料理する、というこの物語のメインテーマが本当にいろいろおいしそうでいいなぁと思いました。これ、おなか空いているときに読んだらとても危険……。なにか摘みたくなってくる程度にさやかが楽しそうで良かったなぁ。
一方の恋愛模様も一筋縄でいかないだろうなぁと思えばそうくるかーというイツキのへたれっぷりがわりといいかもしれない。やっぱりそっち方面かーなどと(わりとわかりやすい展開に)自分の想像が間違っていないことに久しぶりに勝った気分になりました。そして、何かを吹っ切ったさやかの姿が格好良かった。有川さんのお話は女性陣がキレて強くなるのがとてもいいなぁといつも思ってしまいます。

働く女子の理想を具現化したようなさわやかイケメンスーパー主夫なんて落ちてないよファンタジー!ととても思いましたが、よくよく考えてみると空から落ちてきたり押しかけてくる女の子が男の人の理想を具現化しているのならこれはこれでありかな、とも思いました。小説で夢を見るのは大切ですね。

植物図鑑
有川浩
角川書店(2009.06)
ISBN:978-4-04-873948-1
bk1/amazon

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