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七番目の世界 / 中村凉子

親を亡くしたシュリは母の後を継ぎ、神殿に住まう謎の青年アステナードの身の回りの世話をしながら穏やかな毎日を過ごしていた。ある日、シュリは神殿に詣でる王妃に付き添った第一王子ゼルディスと偶然出会い、親交を深める。しかし、そんな日常はすぐに別れを告げ、夏なのに雪が降り奇妙な花が咲き乱れるという「終焉の日」の到来により世界の終わりにかかわる一大事件にシュリは巻き込まれていくのであった。

うれし恥ずかし☆初恋の王子様がちょっと面白かった。むふふ(遠くから見守っていきたいタイプ)。

第3回ルルル小学館ライトノベル大賞ルルル文庫部門ルルル賞受賞作品のデビュー作。世界は六度滅び、七度目の今、またしても近づいてきた世界の終わりである「終焉の日」を巡り、そんじょそこらの村娘さんと彼女と知り合った王子様、そして神殿で暮らし「終焉の日」に関係する謎を持つ青年の(主に)三名が世界の終焉を食い止めようとするお話。全体的に優等生なお話で、なんかぐっと引き込まれるところは無かったんですが最後まで無難に読めた……ようにおもいます。インパクトはあんまりない。

このお話の最大の萌えポイントは、「お、おまえのためじゃないからな!」的な態度でシュリにかまう王子様ですね!年齢とその王子という役職のわりにいろいろ幼すぎるような気がしますが、えらくほほえましくて面白かったのでもうなんでもいいです。しかし、なんというか全体的に登場人物がぢんまりしすぎてて、つかみが足りなかったのが物足りないかも。ルティーナ様(王子を邪魔者扱いする第二妃)も序盤の悪役度が足りないというか、好感すら抱いてしまったから終盤のアレもちょっと物足りなかったわっ!

さいっしょの最初の時点で、これはオチが[今まで滅びたのは失われた超文明で、終焉とかいうのは変な機械が世界をリセットとかそんなんちゃうか](一応隠しとく)と思ってたらまんまその通りで久しぶりに勝った気分になりました(※勝ち負けの問題ではない)。そして、個人的にこのオチが好物ではないというのがあってちょっとテンション下がった……けどそこら辺は個人の好みの問題なので。

img七番目の世界
中村凉子/高里雪
小学館ルルル文庫
ISBN:978-4-09-452133-7
bk1/amazon

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