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ざ・ちぇんじ! / 氷室冴子

家柄と人柄のよさを誇る権大納言の密かな悩みは、そんじょそこらの貴公子よりも貴公子らしい姫君なのに若君として育ってしまった「綺羅君」と、そんじょそこらの姫君より繊細で都でも噂となっている若君なのに姫君として育てられた「綺羅姫」の双子の姉弟。主上の鶴の一声で、姉君は元服を弟君は裳着の儀式を執り行うことになってしまう。

登場人物が総じて間抜けであることに今気付きました(※ほめてます)。一番頼りになるのは綺羅姫(※弟)だった!

うららさんの感想を拝見して、久しぶりに読みたいなぁと思っていたら通りがかった書店の本棚に愛蔵版がささっていたので思わず……ホイホイされた作品。
姉君の「元服したい」という一言からあれよあれよと事態がどツボにはまっていき、姉君は婿君になったり弟君は尚侍として後宮にあがったりと、いったいこの先どう落とし前つけるの!とページを読む手が止まらない氷室さんの平安ものの名作。今から26年ほども前に書かれた作品ですが、変わらず面白かったです。

初めて読んだとき、主上が間抜けだなぁと思っていたんですが(育ちの良さがわざわいして、いいところの鈍感ボンボンを地でいくタイプ)、今改めて読んでみると大概の登場人物が肝心なところでどこか抜けていて、それが故に物事が悪化の一途をたどっていました。しかし、それぞれのお間抜け度が愛すべきお間抜けで、しゅんとなって反省したりの姿がいとおしい。責任をひとり背負ってものごとの収拾をつけようとする女性陣の姿は格好よかったです。そして、そのたくましさにも乾杯。

序盤から実は相思相愛じゃないか綺羅君(※姉)と主上、いつ気がつくのかなぁとニヤニヤ要素も余すことなく堪能できて大満足です。のほほん平安モノはよいですね!

imgざ・ちぇんじ!(前編) Saeko’s early collection – volume.1
氷室冴子
集英社(1996.03)
ISBN:4-08609037-6
bk1/amazon


imgざ・ちぇんじ!(後編) Saeko’s early collection – volume.2
氷室冴子
集英社(1996.03)
ISBN:4-08-60937-6
bk1/amazon

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