主要登場人物の掛け合いが面白かったです。
第7回ビーンズ小説大賞優秀賞・読者賞受賞作品。なるほど、これは読者賞だなぁと思う作品でした。
五人の強力な姉にあごで使われる苦労性の王子様ユールとその従者、そして隣国の王子様が繰り広げるドタバタ……?ものかもしれません。主人公が女顔であることを大層気にしており、その割にはあっさり女装を受け入れるほどの度量の広さを見せつけつつ、何のためにいるのかよく分からない従者[1]がいろいろ突っ込みつつ、陰謀に巻き込まれて陰謀をかき回し陰謀を解決してしまうお話でした。食えない王子様タジェスさんがいい味出してたと思う。
主人公周辺の打てば響くようなやりとりが楽しかったですね。ポンポンとノリのいい会話でぐいぐい進んでいく。陰謀方面も何となくこうかも、でもなんかだまされてるような!といろいろだまされたような気がします。[2] あと、主人公が問答無用で強いのはアレのおかげ、でいいんですよねだって女の子に間違われるような子だしまさか普通に強過ぎるとかいうことはあるまい。
現時点でメインで女の子がでこないので残念!(きっとすごくツボにはまる元気な女の子が期待できそうな作者さんなんだ……)とかこれこのままいったらビーンズだしニアなんちゃらになってしまうのかもそれはいかなくていい!(個人的好み)とか何点か先行き不透明な部分がありますが、借金完済までほど遠そうなのでしばらく続きそうです。個人的には、姉たちにいびられる主人公の日常がとても読みたいです期待してます。
王子はただいま出稼ぎ中
岩城広海/サマミヤアガザ
角川ビーンズ文庫(2010.02)
ISBN:978-4-04-455008-0
【bk1/amazon】
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