立樹遥 トーク&ステージ「夢を追い続けること 障がいを乗り越えて」

つれづれ

昨年宝塚を退団された立樹さんのトークショーが大阪である!ということでいそいそと行ってまいりました。
久しぶりに拝見する立樹さんは相変わらずの素敵スマイルで素晴らしかったです。

せっかくなので、トークショーの内容を簡単にまとめてみたいと思います。私の記憶をたどったメモなので細かいところはあんまり正しくないかもしれませんが、あくまでメモということで。
歌は全部で4曲+みんなで合唱の1曲。宝塚ファン的にはやはり「ひとかけらの勇気」がとてもよかったです素晴らしい男役声。

・会場は13:30。整理券の配布は12:30からだった模様。
・早い人は朝の7時半くらいから並ばれていたとか!韓国からもいらっしゃった方がいる模様。
・会場は7割強くらい埋まってました。
・観客の7割くらいは大劇場オーラ(笑)。

14時開演。パンツスーツの立樹さんがご登場。うわ足長背たか神々スマイル!とやっぱりオーラが違うと思いました。

■闘病生活から宝塚の受験のきっかけまで。

  • 小さい頃(小学校はいる前)に心臓に穴があるという病気。一年くらい入院していた。
  • 入院生活で覚えたのは「耐えること」「作り笑顔」。母親に心配をかけたくない、母親のせいではないという琴を伝えるために見舞いにきた母親が帰るときには最高の笑顔で見送っていたが、姿が見えなくなると号泣していた。
  • 大病室に移ったあと、同じ病気の一歳年上の子と仲良くなる。
  • 友達になった子が一日早く手術を受けるが、亡くなってしまう。
  • 幸い自分の手術は成功したが、そのとき以来「生かされている」という思いを抱く。友達の分まで生きようと思う。
  • 小学校入学後は激しい運動はできないものの、普通の運動ができた。
  • 手術の痕があるので、中学時代にビキニを着たくても着られなかった(今は着たくもないけど、とのこと)
  • 人を助けたい、という思いがあったので看護婦を目指していた。
  • 初めての宝塚は中学生の時に祖母に連れられて雪組。
  • 二回目に星組(戦争と平和)を三階席からみたとき、大階段から登場した男役に感動して号泣。宝塚に入りたいと思うようになり帰りに早速どうやって入られるかをリサーチ
  • 今までお稽古はしたことがなかったが、受験のために必死に打ち込むようになる。

ここで歌の披露。一曲目と二曲目は勇気づけられた歌ということで「負けないで」「上を向いて歩こう」

■宝塚音楽学校~退団まで

  • 宝塚音楽学校に合格して、高校を二年で中退し入学
  • 音楽学校時代の思い出はやっぱり「掃除」。第二教室の担当。
  • 音楽学校は厳しかった。上下関係を学んだ。
  • 初舞台は平成5年の「BROADWAY BOYS」。何があったか覚えていないが、お客様の拍手と明るいライトは覚えている。
  • ノバ・ボサ・ノバで新人公演主演。周囲の支えなしにはできないと学んだ。
  • 星組に組替え後、ディナーショーなど。歌の練習のしすぎで当日声が出ないなどという事態に(コーディネーターの方に「加減を知らない」とかいうツッコミを受けていた)。注射や点滴で乗り越える。
  • バウでの初主演時は、台本がなかなかあがらなくてどうしようかと思った(おーの先生が「天使が降りてこない」とおしゃっていたそう)。
  • 好きな役は2008年の全ツベルばらのアンドレとアラン。一幕の間で二役ということで、役作りが大変だった。
    役作りでは、日常生活で「この人ならこうする」というやり方で。アンドレをしているときはワインが好きになり、読書が趣味になり(アンドレの趣味が読書かはわからないが)、切ない系の曲を聴くように。
  • スカピンで退団を意識。全ツのベルばらで初めて地元横浜で公演、幸せだったのでここでいいかな、と。
  • 退団公演(My dear New Orlens)では台詞のない部分での表現が難しかった。
  • 宝塚はふるさと。

ここで宝塚時代などの思い出の曲。「ひまわり」と「ひとかけらの勇気」

■まとめとかその他 (どのタイミングで話されていたかはっきりしないことを含む。

  • 立樹さんといえば笑顔。笑顔が全てのバロメータ。いつも笑顔を心がけていたので八方美人などと言われることもあったが気にしていなかった。
  • 作り笑顔が本当の笑顔になったのは宝塚に入ってから。笑顔を与えられる宝塚に入れて幸せ(とかそんなニュアンス)
  • 夢は何でもいい。目標を持って生きていくことが大切。
  • 夢に向かって努力すること。その夢が叶わなくても、そのために努力する時間というのはとても素敵な時間。
  • 今後、海外関係のお仕事もはいってるとちらっとだけ。

最後は会場全員で「世界でひとつだけの花」を合唱。いい歌だ……!

今回はピアノとギターの伴奏での歌となりましたが(「ひとかけらの勇気」のみ録音:エレクトーンかな?)、そのピアノを弾かれていた方も日本に15人程度しかいないという難病を抱えられておられる方でした(多中心性細網組織球症:肉が溶けていく、という病気)。手が不自由な中での素晴らしいピアノの伴奏でした。

何回も涙腺が崩壊しそうになるくらい心の奥深くにぐっとするお話で、でもそんな辛いことを全く感じさせないさわやかな話しぶりがとても印象に残っています。素敵なお話を伺えた割には羅列するので精一杯なので本日のメモは上記の程度で。
キラキラ輝くためには夢と目標を持つことが大切なんだなぁと思った一日でした。キラキラしている人はやっぱり生き方がキラキラしてるんだなぁ……!

****

立樹さんトークショー2010年3月7日 14時~15時30分
矢田人権文化センターにて。
【企画実施】一般社団法人大阪市立人権協会・大阪市東住吉矢田人権協会・大阪市立矢田人権文化センター