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花冠の騎士 / 榛乃綾子

レナは「山の魔物」から村を救うため、首都にある神樹・ガーランディウムに宣誓することで「ガーランド」としての力を得ようとする。レナの宣誓の現場に居合わせてしまった軍人ルーカスはレナと共にガーランディウムに宣誓することになり、レナと共に今は一人もいないという伝説の騎士である「ガーランド」の力を手に入れてる。ガーランドの力を使いこなすためにルーカスの元で訓練を行うレナは、ガーランドの真相を知るためにルーカスと共に手がかりのあるという修道院に向かう。

大佐と女王様が素敵。

シナリオ等を書かれている方の文庫デビュー作。周りの評判等あまり見ずに「戦う女の子……好みかも」とそれだけの理由で手に取りました。一見無表情無口無愛想な女の子(※不器用なだけで)が初めて出てきた首都でいろんな人に出会いつつ、成長していくお話でした。

主人公のレナの一人称でお話が進んでいくんですが、無表情無口無愛想な外面に対して内面では絶えずツッコミまくりの語りが……なんというか、苦手で読むのが若干辛かったです。「えへ、やっちゃった」とか、そっちの方向とは違うのですが(主人公の性格からしてあり得ない)……。短文の連続なのも、リズムがつかみにくくてちょっとつまづいちゃったかな。この語り口が駄目な人は絶対読めないと思うので、気になる人は確認してからトライした方がよいと思います。

しかし、それ以外の所では大方が好みで。「外から見たらよくわからない」レナに振り回される大佐や、レナの良き理解者になるであろう女王様や途中合流のネイサンがよかったです。特に「高飛車上等」な女王様が好きだなぁ。大佐もいい人。あとは大佐は最後の最後に八割方レナにおちてるように思います。最後のやりとりにはむふふとした。むふふというか変な笑いをこらえきれなかったのはマッドサイエンティスト。この人おかしすぎるわ……!

まだまだ物語がはじまったばかりで、ガーランディウムやガーランドとは何か、魔物との関係は、そしてレナの養父が軍を追いやられた事件や戦争の裏側はと謎が謎のままでいろいろと気になります。

img花冠の騎士
榛乃綾子/結川カズノ
一迅文庫アイリス(2010.02)
ISBN:978-4-7580-4141-6
bk1/amazon

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