浪華疾風伝 あかね 壱 天下人の血 / 築山桂

本の感想, お気に入り, 作者名 た行築山桂

大坂夏の陣の折、大阪城落城時に真田衆と密かに落ち延びた秀吉の孫・茜は生き別れになった弟を探すために八年ぶりに大坂に戻ってきた。豊臣家の隠し財産の鍵を握るとされる豊臣家の遺児を探す者や、豊臣の残党を狩る者など、茜の前には様々な障害が立ちはだかる。

面白かったっ!

「よい男装モノだよ」「あれ関係の人 [1]2009年にN△Kで放送してた浪花の華関係のアレコレ。私原作は未読だけど読まないといけない気がしてきた。が出てるよ」と葉月さんにささやかれてチャレンジした一冊。

豊臣家の男装の姫君が逃亡のために苦汁をなめる八年間を経て、ようやく大坂に舞い戻る!と聞いてもっと派手な展開を予想していたのだけど、茜ちゃんがまじめに地味によい子で、そんなに派手さはないなぁ、手堅いなぁ、ローテンションだなぁと思ってたら……最後の最後にやられました。
幕府の思惑、謎の組織の思惑、そして成り上がり商人の思惑といろんな思惑が絡み合って先が読めません。そして茜ちゃんが全幅の信頼を置く守り役のかの人の真意も気になるところです。読んでるこっちも不安になっちゃうほど何考えてるかよく分からないので茜ちゃんが不憫すぎる。……胸キュン展開を期待していますええ本当に。

最後の爆弾投下におおおおおっとなりましたので、そこら辺を含めて続きが楽しみすぎますので続きも楽しみ。

img浪華疾風伝 あかね 壱 天下人の血
築山桂/藤田香
ポプラ文庫ピュアフル(2010.01)
ISBN:978-4-591-11562-6
bk1/amazon

References

1 2009年にN△Kで放送してた浪花の華関係のアレコレ。私原作は未読だけど読まないといけない気がしてきた。