とてもツボにはまった胸キュン少女小説!ごちそうさまでした(正座)。
石の声を聞き、石の花を咲かせることのできるというルーディンの王族である元王女ファーラと、彼女を迎えに来た寡黙な傭兵ダリオン、そしてダリオンの相棒で陽気(だけど敵に回したくないタイプ)なセルツァの三人組の旅の物語。
「討たれた前国王の娘としての義務」を第一に考える誇り高い王女様がひたすらに格好良く、そして自分の気持ちを押し殺し、傭兵ではあるものの騎士である過去を捨てきれないダリオンの男前なところがとても好物です。こういう「四角い者」同士が自分の気持ちを隠して、でも悩んで認めて最後には、というのがとても好きなんですよ!
王女様と傭兵の関係もいいのですが、傭兵同士のコンビネーションもいいですね。タイプが違う者だからそこ補い合うとかそういうのも大好きです。コンビモノ的にもご飯三杯は軽いです。
他の長期シリーズとは違って一冊完結なので手軽に読めるというのもいいですね。さらりといきすぎているところもあるので、2冊分冊ぐらいでじっくりででも!と思わなくもないですが、これはこれで。少女小説的醍醐味をめいっぱい味わえる一冊でした。
宝石姫は微笑まない。
本宮ことは/くまの柚子
一迅社アイリス文庫(2010.07)
【bk1/amazon】
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