- 2010-09-09 (木)
- 作者名 や~わ行・他 | 本の感想
ドラゴンが、とても純情。あ、後これ女の子がヒロインしかいない逆ハーレム(今気付いた)。
第8回角川ビーンズ小説大賞奨励賞受賞作品。かなり独特の思考回路を持った「守銭奴」シンシアと、ピュアドラゴン・クロウのドタバタコメディのライトファンタジー。コメディになっているのは、おもにシンシアの奇妙な性格が原因です。
ノリが良くてテンポが良くてさくさく読めたのが良かったなぁ。シンシアの妙な前向きさとがんばり具合も面白かったです。そしてクロウがとても純情でした(そして、クロウって普通に変換したら苦労、なんだ……まさにその通りの踏んだり蹴ったりドラゴン……。踏んだり蹴ったりの理由は主にシンシアの斜め上に解釈する鈍感さ)
公子の天使のような見かけに対して実は、や公子の腹心達の凸凹具合も面白かったし、クロウの純情初恋の模様なんかも楽しめたりしたんですが、中盤までのスピード感が肝心の終盤で感じられなかったのが残念。たぶん、クライマックスのシーンの視点が主人公から離れちゃったから(というのでしょうかね、文章の技法については詳しくないのでうまくいえないのですが)、盛り上がりに欠けるような、そんなところがちょっと気になりました。
ドラゴンは姫のキスで目覚める
夜野しずく/くまの柚子
角川ビーンズ文庫(2010.09)
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