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ドラゴンは姫のキスで目覚める / 夜野しずく

零落街道まっしぐらの名家ウィルシャー家の令嬢シンシアは、幼なじみで天敵カイルとの売り言葉に買い言葉な「賭」に乗ってしまい、一月でカイルから屋敷を買い戻さなくてはならなくなってしまう。金策のあてもないシンシアは、苦し紛れに亡き父の怪しげな蔵書の中から「ドラゴン取扱い説明書」を発掘する。取説に記載のある「暗黒竜」の封印を解き、契約をした上でこき使おうという計画を思いついたシンシアは、早速屋敷の近くに封印されているとい暗黒竜捜しに出かける。

ドラゴンが、とても純情。あ、後これ女の子がヒロインしかいない逆ハーレム(今気付いた)。

第8回角川ビーンズ小説大賞奨励賞受賞作品。かなり独特の思考回路を持った「守銭奴」シンシアと、ピュアドラゴン・クロウのドタバタコメディのライトファンタジー。コメディになっているのは、おもにシンシアの奇妙な性格が原因です。

ノリが良くてテンポが良くてさくさく読めたのが良かったなぁ。シンシアの妙な前向きさとがんばり具合も面白かったです。そしてクロウがとても純情でした(そして、クロウって普通に変換したら苦労、なんだ……まさにその通りの踏んだり蹴ったりドラゴン……。踏んだり蹴ったりの理由は主にシンシアの斜め上に解釈する鈍感さ)

公子の天使のような見かけに対して実は、や公子の腹心達の凸凹具合も面白かったし、クロウの純情初恋の模様なんかも楽しめたりしたんですが、中盤までのスピード感が肝心の終盤で感じられなかったのが残念。たぶん、クライマックスのシーンの視点が主人公から離れちゃったから(というのでしょうかね、文章の技法については詳しくないのでうまくいえないのですが)、盛り上がりに欠けるような、そんなところがちょっと気になりました。

imgドラゴンは姫のキスで目覚める
夜野しずく/くまの柚子
角川ビーンズ文庫(2010.09)
bk1/amazon

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