レッド・アドミラル 潜入捜査は戦乱の幕開け / 栗原ちひろ

本の感想, 作者名 か行栗原ちひろ

ランセと犬猿の仲のコーツ艦長との共同作戦を行うことになったレーン号だが、種々の嫌がらせで出港準備もままならない。ロディアはその「能力」を最大限に生かしてこの難局を乗り切ろうとするが……

ロディアが 男 前 す ぎ る !

男装の麗人ロディアが変な人ばかり集まる「幽霊船」レーン号の副長として奮闘するお話第二弾。
潜入捜査と聞いてもうちょっと潜入捜査するのかと思えば、潜入捜査が意外にあっけなく終わってちょっと肩すかしかなぁと思いつつ(次まで引っ張るのかと)……ロディアさんが男前すぎて目も当てられない!(ほめてます) アルデアとキニスとの三人でご婦人方をたぶらかしに行くくだりが一番好きです。ランセも一応見せ場はあるといえばあるんですが、ロディアが男前すぎて霞んで見えますね!

ロディアの男前ぶりにいろいろ飛んでしまっていますが、敵方の背景も徐々に見えてきて、敵は巨大なぁと感心してしまいました。終盤のだましだまされの展開が手に汗握ります。ここからロディアたちが持ち帰った情報がどう戦局に絡んでいくか、いろいろ不穏です。

imgレッド・アドミラル 潜入捜査は戦乱の幕開け
栗原ちひろ/榊空也
角川ビーンズ文庫(2010.09)
bk1/amazon