子守り魔王と姫騎士団長~緑眼の咎人~ / 夕鷺かのう

本の感想, 作者名 や~わ行・他夕鷺かのう

本国の皇族ルシオがクレアの婚約者として小イルマニアにやってくることになる。皇族の責務としての結婚を受け入れようとするクレアだが、トラロックとアルベルトはそのしらせに動揺する。平凡という噂だったルシオは意外な有能さを発揮し、クレアの婚約者としての地盤を着実に固め、さらにアルベルトにあらぬ疑いをかけ……

何でこれで副長ルートじゃないんだ!

おさんどん魔王さまと、運動能力皆無でも騎士団長の皇女さま、そして有能な副長の三人が主に繰り広げる、南米風な帝国を舞台に神様の喧嘩に巻き込まれそうになるお話第2弾。次回で完結編ですって!大変だ。

実は、1冊目を読んだときに運動能力皆無なクレアになんだか微妙なモノを感じていたんですが、今回は全くそんなことなくそれどころかクレアがめっちゃ格好良くて面白かった!です。追い詰められつつもありとあらゆる手段を駆使して逆に相手を追い詰めるという手に汗握る展開にドキドキして、そしてすっきりしました。そして、ほどよく絡んでくる神様たち……に前後不覚の副長が楽しすぎました。ショックを受けたりお酒飲んだりした副長はかわいいなぁ。しかし、流れは確実に魔王さま。魔王さまフラグが立ってる。魔王さまもいい味出してるんだけど、副長ルートを最後まで信じたいところ(笑)。

img子守り魔王と姫騎士団長~緑眼の咎人~
夕鷺かのう/みずのもと
B’s-LOG文庫(2010.07)
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