エージェント・コード~恋の陰謀は執筆のあとで~ / 瑞山いつき

本の感想, お気に入り, 作者名 ま行瑞山いつき

引き取ってくれた父と兄のためにと、スパイを目指して精進するライザは、謎の秘密結社から「賢者の石」を入手するという初任務に挑戦する。それほど難しくないと思われた任務だったが、予想外の抵抗に遭い行きがかり上謎の小説家を逃走劇に巻き込むことになる。そして当の謎の小説家・カルは、ネタのインスピレーション!となんと言われようとライザにつきまとい、さらに謎の能力を発揮して……

スパイのタマゴと謎の小説家のアクション物語、おもしろかった!

おもしろいよーという評判をそこかしこで拝見していて楽しみにしていたんですが、期待を裏切らないおもしろさでした。イギリスっぽい国を舞台にしたアクションもの。どことなく映画っぽい雰囲気が好き!

ヒロインのライザの頑張る姿、謎の小説家・カルのいろんな意味での反則すれすれの能力とだだ漏れの甘い言葉、腹黒通り越してアレなライザのお兄ちゃん、編集さんは大変だよの戦う編集レナードさんに謎の秘密結社の謎の美形と登場人物も魅力的。
カルの反則すれすれの能力とその秘密は、もうこれチート能力じゃない?と思う程度に反則なんですが、楽しかったわー。戦う編集さんの「飯の種!」も頼もしくて笑えました!このチームワークが成り立ってるんだか成り立ってないんだかの絶妙なバランスが素晴らしい。

ライザの係わった事件は今後大きく展開しそうなので、続き出るよねぇーと密かに楽しみにしてます!これがヤンデレか!というお兄ちゃんとカルの水面下のやりとりが楽しいぞー楽しみにしてるぞー。

imgエージェント・コード~恋の陰謀は執筆のあとで~
瑞山いつき/高山しのぶ
一迅社アイリス文庫(2011.05)
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