キャンディ・ポップ2 / 倉吹ともえ

本の感想, 作者名 か行倉吹ともえ

「カミさま」ザイオネルと、ザイオネルを見張るという名目で彼と旅を続けるアイリスは、ファッションの都ハランで「全国衣装付け侍女大会」なるものに巻き込まれてしまう。そこでは、アイリスを連れ戻そうとするレジーの手先と、そしてアイリスに求婚している隣国の王子までいて…。

レジーの報われなさっぷりがおもしろい。

だいぶ前に1巻読んでそのままになっていたのですが、おすすめされたので続きも読んでみました。細かいところはあやふやですが、望みは何でも叶えてくれるけど一部では悪の化身のようにおそれられている「カミ」と、カミと一緒に旅することになった王女様のどたばたコメディ(王女様の幼なじみも出てくるよ!)、ということくらいの記憶で読んでたんですが…妙なハイテンションのコメディ部分がおもしろかったです。

今回は一癖も二癖もある隣国の王子様に(まさか、そんなオチだったとは)、ザイオネルと浅からぬ因縁のある謎の女の子まで登場し、さらに物語が混沌としてきたんですが…基本コメディなのでお気軽に読めるのはいいですねぇ。シリアスなところもあるんですが、そこで、そのネタ!と楽しんでました。主にレジー周りがツボです。報われなさがもうネタとして素敵すぎる…。アイリス以外には腹黒いところがすごい好みなんですがどうしよう(笑)。

ということで、幸せになれそうにないレジーの行く末を見守るためにも、続きもぼちぼちと!

imgキャンディ・ポップ2
倉吹ともえ/ねぎしきょうこ
小学館ルルル文庫(2009.03)
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