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首の姫と首なし騎士 / 睦月けい

フォルモント王国の建国の王の孫娘シャーロットは、その内向的な性格が災い、やってくる縁談は全て破談。しかし本人はその件に関して全く気にすることもなく、自由気ままに引き篭もり生活を謳歌していた。ある日、父王の命令で「狩り」をたしなむことになったシャーロットに、護衛に「あの」首なし騎士アルベルト・ホースマンがつけられてしまう。しかも、その後首なし騎士はシャーロットの護衛に自ら付くといいだして……

シャーロットのテンポが好きだなぁ。

第9回角川ビーンズ小説大賞 奨励賞受賞作品。かなり硬派な作品で、ヒーローポジションの騎士殿も少女小説にあるまじき性格なのであんまりビーンズらしくないなぁと思ったんですが、個人的には楽しめた一作でした。
インドア派で、油断すると思ったことがだだ漏れな主人公シャーロットの一人称で進んでいくお話で、この子のテンポが個人的には非常にツボにはまって面白かったです。お姫様らしくないといいますか、結構達観しているところがあって、でも年相応のかわいさと思いやりもあってと、細かいところがツボでした。しかし、逆に言うとシャーロットの性格といいますか、テンポがあわなかったら全く楽しめない作品だとは思いますが……。

偉大な建国の王に、その父の影におびえる現王、そして少しずつ歯車がずれてしまい、バラバラの国王一家。その一家が直面する次の王という問題に今まで無関係と思われた末姫が否応なく巻き込まれていく、という展開が好みの部類でした。

決して派手な作品ではないのですが、最後はおっと思わせるまとめ方で楽しめました。ここできれいに終わってるかな、とは思うのですが、次巻が年明けに出るとのこと。次はどんな問題に直面するのか気になるところですが、果てしなくローテンションなアルベルトさんがどう絡んでいくのかな。
あ、あと。ファンタジーなのにカタカナ語連発、が気になる人はたぶんむずむずするような……そんな感じでした。

img首の姫と首なし騎士
睦月けい/田倉トヲル
角川ビーンズ文庫(2011.09)
bk1/amazon

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