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夢の宮~奇石の侍者~ / 今野緒雪

王宮に出入りする装身具屋は、次代の鸞王と目される青年からとある依頼を受ける。しかし、その依頼を受けられないとする装身具屋は、ある玉珥にまつわるいくつかの物語を青年に語る。

玉珥の不思議な縁の物語。

「砂漠の涙」と呼ばれる玉珥のそれぞれの所有者の物語と、その玉珥に魅入られた装身具屋さんのお話。大きく分けて四人(考え方によっては五人かな?)の物語になりまして、悲恋からなんとなく幸せになってしまう物語まで、空気ががらっと変わる物語が各種取りそろえられていて楽しめました。のほほんと読めるという点では踊り子さんのお話が好きなだけど、次の王様の、幸せそうになれる幕引きもよかったな。

最後のほうに明かされる装身具屋さんの「びっくり」事実には、夢の宮に入れるという事実から言われてみればそうだと思いながらその可能性を考えていなかったのでちょっと驚きました。今までの「夢の宮」とだいぶ趣の違うお話でしたが、個人的には今まで読んだ中で一番好きかもです。

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夢の宮~奇石の侍者~
今野緒雪/波津彬子
集英社コバルト文庫(1995.08)
bk1/amazon

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