花嫁失格!? 姫君返上 外伝(雑誌版) / 和泉統子

本の感想, お気に入り, 作者名 あ行和泉統子

7年間の片思いを成就させたノエルは二日後にギィとの結婚式を控えていたが、いつも通りの「ノエルの乙女思考」によって結婚の撤回を主張しだす。自らの家族のノエルに対する微妙な態度を危惧するギィは、いつものこととノエルよりも家族の対処を優先したためにさらに事態はねじれだす。

面白かった!素晴らしいグランドフィナーレ!

先日全5巻で無事本編の幕を閉じた、我らが愛するノエルお姉ちゃんの結婚式のドタバタ物語。ウィングス本誌にのみ掲載され、たぶんこれは文庫に収録されないので買わなければ!本誌を!と初めて本誌に手を出しましたが、本誌を買ってよかったです。ここでしか読めないので姫君返上ファンの方は必見!
雑誌の感想は最近書いてなかったんですが、この読み切りがツボすぎたのでちょっと今回これにターゲット絞って書いちゃいます。

ノエルの常人には理解できないノエル語は相変わらず絶好調で、そしてノエルとギィの幸せそうな結末は言うに及ばず、ジークの粋な計らいににやりとしてしまいました。本編ラスト近くで仕掛けていた「アレ」がこんなところにまで意味があったなんて、策士だなぁ。アレクの登場がなかったのが残念だけど、なんやかんやと家族想いなあれこれにいい兄弟だなぁとうれしくなってしまいます。あとは、ジークのあの習慣にもこんな意味があったんだ、と本編で明かされることのなかった真実も語られ、外伝にしておくのはもったいないなぁと思いました。粋な計らいと言えば、師父の最後の最後の二人への贈り物。これは反則すぎる!

ウィングスは下手に読んだら続きも買ってしまわないといけなくなるのでぐぐぐとこらえていますが、あえて積んでいる金星特急を全部読んで、12月の新刊読んだらこの秋号においつくかな…という危険な誘惑があって困ります。どうしようかな!

小説Wings (ウィングス) 2011年 12月号 [雑誌]
小説ウィングス2011 秋号
新書館(2011.11)
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