RDG レッドデータガール4 世界遺産の少女 / 荻原規子

本の感想, 作者名 あ行荻原規子

夏休みも終わりに近づき、熊野に里帰りしていた泉水子は深行とともに学園に戻り、間近に迫る学園祭の準備に生徒会の執行部として準備に追われる。「戦国時代」をテーマにした学園祭のため、戦国の装束の着付け教室が行われ、そこで泉水子は予定外のモデルを務めることになってしまう。モデルをするには「三つ編み」を解かねばならないが、なんとかそれを乗り切った泉水子。しかし、その後深行は姫神の乗り移った泉水子と対峙することになり…

想像以上にスケールが大きい!

「お下げ髪で古風な女の子」=絶滅危惧種の女の子、が全寮制の学校に入ってちょっとずつ変わっていくお話かと思わしておいて、2巻からずいぶん話が大きくなってきて、ついに今巻は時空を超えるとか、スケール多すぎてちょっと予想外だったのにぽかんとしてしまった第4巻でした。姫神の衝撃のあれやこれやのくだりを読んでいたときに、頭をよぎったのは某(でもなんでもない)運タロです……。
このあたりの展開はもうどうなんだろう、楽しみだな!ということしか言えませんが、今回は「学園祭準備」のアレコレに学生時代を思い出して、ちょこっとだけ懐かしい気分になりました。そうだよねぇ、学園祭ってこういう準備が一番楽しいんだよねぇ、と甘酸っぱい思い出、が…。

お祭り騒ぎに紛れて、宗田さんとの敵対勢力は恐ろしいことを行なっているようで、そして姫神さまの発言も気になり、そして泉水子と深行との「コンビ」もちょっとずつ成長していて、続きが楽しみです。3巻までとは違い、4巻は事件がまだ起きておらず5巻でえらいことになりそうなので…続きもさっさと読もうっと。

imgRDG レッドデータガール4 世界遺産の少女
荻原規子
角川銀のさじ(2011.05)
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