騎士様の使い魔 / 村沢侑

本の感想, 作者名 さ行村沢侑

悪い魔女に捕まり猫に変えられた上に使い魔としての訓練を強制されていたアーシェは、魔女の隠れ家に踏み込んだ騎士団に助けられた。これで元の姿に戻れるかとおもいきや、アーシェは猫のままで騎士団の副団長ライトリーク預かりのロイヤル猫になってしまう。しかも、ライトリークは猫のアーシェを溺愛し、アーシェもライトリークに好意を抱くようになる。

猫にそこまでするか…(面白いです)。

レジーナブックスが結構面白そうなの多んじゃない?ということに気づいたので(そりゃ、人気のネット小説の書籍化が多いレーベルですし)、この前出たところのこのお話を手にとって見ました。……これは、面白い。じれじれラブコメ(ただしヒロインは猫状態)。文字通りの「猫可愛がり」でした。いい子は読んじゃいけません!という描写が若干あるものの、そこらへんはメインじゃなくてあくまでも「じれじれラブコメ」で、アーシェの揺れる乙女心がすごく可愛かったです。

最後の落とし方にもうちょっとひねりが欲しかったなぁ、とか、猫にそこまでするかライトリークと突っ込みながら読んでましたが(自他ともに認める「変態」さんだし、そこまでしていた理由も最後に明かされるのでありか…?まあありか、も、しれない、と思いましたが)、全体的にテンポよく読めて良いお話でした。ネットに番外編とかスピンオフとかあるようなので、読んでくる!
かっこいいヒーローを求めていたり、ヒーローが変態だったりするのが許せない方にはまったくおすすめできませんが、個人的にはありかと思います。

img騎士様の使い魔
村沢侑/オオタケ
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