桜嵐恋絵巻~はるかな日々へ~ / 深山くのえ

本の感想, 作者名 ま行深山くのえ

雅遠の父にようやく認められた詞子、雅遠と共に左大臣家の花見の宴に正式に招かれる。宴では雅遠の姉妹の配慮もあったが、宴の途中で左大臣家に弓矢が射かけられるという事件が起きてしまう。雅遠と詞子の結婚に難色を示す雅遠の母は、詞子のせいだと態度を硬化してしまう。

妹ちゃんと弟君がっっっ!

本編最終巻。すごく綺麗にまとまって、本当に本当によかったね!というラストで胸を撫で下ろしました。
詞子の父親関係の部分は、最後までだめだめといいますか、なんでこの親からこの娘たちが……と遠い目をせずにはいられませんが、なんだ、娘たちも幸せそうだし。登場してない弟妹たちの今後が心配ではありますが、詞子と艶子が幸せそうだし……。左大臣家の北の方関係も、お母さんいいお仕事して!と丸く収まったし。ヒロイン周りの終わり良ければ全て良しで。

それにしても、一番悲惨なのは弟君だったんだなぁ、それはかたくなになる……そしてお兄ちゃんがのらりくらりだからイライラもする。よく頑張ったねぇ。この後の短篇集とやらでここのあたりの決着がつくことを大層期待していますので、期待していますので!最後の一冊もきちんと読みたいです。

img深山くのえ/藤間麗
小学館ルルル文庫(2011.03)
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