鬼舞 見習い陰陽師と試練の刻 / 瀬川貴次

本の感想, 作者名 さ行瀬川貴次

陰陽寮で突如実施された試験時に、不幸なことに巻き込まれ最下位となってしまった道冬。成績下位者への救済策として行われた追試では、陰陽道・天文道・暦道それぞれの専攻の首席と最下位者が組んでとある尼寺で課題をこなすことになり、追試には陰陽道の首席・吉平と天文道の首席・吉昌らも参加することになる。

あっと驚きのニューヒロインが登場しました。。。

もののけに好かれる体質の道冬が一人前の陰陽師を目指して奮闘するシリーズ四冊目。不動のヒロインの立場を確固たるものにした畳に強力なライバルが登場しました。新ヒロイン、また人外というか、比べると畳に失礼な気もしてきたんですが……がんばれ畳。

今回は、謎の美形・茨木童子の登場と、行近の秘密が少し。行近はただのスーパー従者だと思ってたんですが、なんだかえらい秘密を抱えてそうで、大層気になります。
道冬たちの楽しい☆陰陽合宿は、読んでいて非常に微笑ましくてよかったです。吉平さんは相変わらずマイペースに面白いし、吉昌さんも徐々に優等生の仮面が外れかけていますし。そのうちポロッと化けの皮が剥がれてしまうのではないかしら、と心配です。

img鬼舞 見習い陰陽師と試練の刻
瀬川貴次/星野和夏子
集英社コバルト文庫(2011.11)
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