宝塚-雪組 / 「ドン・カルロス」「Shining Rhythm!」

素人の観劇日記宝塚, 雪組

雪組さんの大劇場公演を観てきました。
音月さんがよい貴公子でした……。今、並み居るトップスターさんの中で「さわやかでイヤミのない貴公子」をやらせたら、音月さんが一番だと思うんですよ……!暑苦しい貴公子とか、無駄に色気のある貴公子とかいろいろいますけど、「さわやかでイヤミのない貴公子」は!

■ドン・カルロス
予習等全くしないで(そしてもとの話もよく知らない)観たんですが、うわさに違わず舞羽さんのお衣装が「女官服・ぼろい女官服・最後のきれいな服」の三種類だけでした……。しかし、そんな地味なお衣装でも、補ってあまりあるキラキラしさ!さすが娘役トップさん。
と、着目ポイントはそこか、と思わず突っ込みたくなるようなところが一番気になったんですが、カルロスさんと幼なじみの女官さんの「かなわない恋」が!ツボ!素敵!そしてそれをストレートに表現するカルロスさんが!いい!ツボといえば、カルロスが終止丁寧語だったのが非常にツボでした。丁寧語、いいですね……。「丁寧だけど言っていることがひどい」ではなく「誠実さがにじみ出る丁寧語」キャラというのは久しぶりに出会いまして、素敵でした。

素敵といえば、パパ王の苦悩もよかったですね。なんか見たことあるわーあるわーこの人、と思っていたら、あのフェリペ2世の肖像がそっくりそのまま抜け出したような、素晴らしい再現具合に途中で気付いて思わずあああ、と声を出しそうになりました。

■Shining Rhythm!
ノリのいい、面白いショーだったなぁ、と。いろいろ好きなシーンは多々あれど、一番のお気に入りは終盤のアラブっぽいところです。音月さんの美声でアラブっぽい歌が聴けて、大変満足です。あのシーンの白と黒の対比も好き。
そして、このショーの一番のツボは、非常にピンポイントで申し訳ないんですが「音月さんと舞羽さんのデュエットダンスの最後の最後のところ、舞羽さんがぷいっと音月さんから顔を背けたところを音月さんがぎゅっと抱きしめる」というところです!あのちょっとツンをうまくあしらう男役さん!すばらしい。心拍数どどーんって上がりました(アホ)。