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彩雲国秘抄 骸骨を乞う / 雪乃紗衣

劉輝からの再三の求めにもかかわらず、都には足を踏み入れなかった旺季。ある日、蘇芳の突然の訪問を受け、秀麗が苦境に立たされていることに気づく。単身秀麗の救助に向かった旺季……(霜の軀―旺季―)

ハードカバー一冊(ほとんど)まるまる旺季様スペシャルでした。

あらすじ書きにくいな!としかいえない、彩雲国物語の「取りこぼしのお話」をまとめたハードカバーの一冊。書き下ろしで悠舜、旺季、晏樹、劉輝、そして某仙人の物語、さらにザ・ビーンズで発表された悪夢の国試組のお話を掲載したボーナストラックで、面白かったです。本編終了後にみんな「骸骨を乞うて」退場していく話なので、全体的に大層暗かったんですけど。

しかし、面白かったと言いながら若干もやもやしながら読んでいたのも事実で。私、彩雲国物語自体は好きなんですが、一番好きなのは異能力系がそれほど全面に出てこない初期の方で、一貫して王様を応援していたんですが、巻が進むごとに「もしかして、作者の人、王様+王様の腹心のことあまりすきじゃないんだろうか」と思ってしまうほどのどん底ぶりに若干挫けそうになりながら読んだクチなので、えー、なんというか、この王様もちょっとだめっぷりを発揮しているので、その。本編終了後に各自どういう人生を送ったのかというのをきちんと読めたのは嬉しい半面、本編ラストくらいのさらっとした描写だけで、あとは妄想でカバーさせていただいても良かったかなぁ、とかなんとか思う気持ちもあったりと、こう、うまく言えない切なさを抱えながら読んでおりました(特に、この一冊で秀麗が亡くなるところまでやっちゃうから、なんというか、あれなんですよ!劉輝が最後にわが子の手を取るところはいいんだけど、いんだけど。)。ええ、一番引っかかったのは正直旺季サイドばっかり持ち上げられていて、若干のフォローはあったものの絳攸・楸瑛・静蘭さんの扱いがアホとか馬鹿とかちょっと悪過ぎないか!というところなんですけどね!

とまあいろいろ思うところもあったんですが、このお話をきちんと読めてよかったなぁとは思います。次回作も楽しみです。

彩雲国秘抄 骸骨を乞
雪乃紗衣
角川書店(2012.03)
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