魔術士オーフェンはぐれ旅 新装版3 / 秋田禎信

本の感想, 作者名 あ行秋田禎信

魔術士の街タフレムにたどり着いたオーフェン一行だが、タフレムでは高位の魔術士が暗殺されるという事件が続いていた。しかも、犯人は「キリランシェロ」だという。オーフェンの昔なじみであるレティシャの屋敷に逗留することになったオーフェンは、暗殺者と対峙することになり……

ボルガンがやっぱり飛ばすなぁ。

文庫版の5巻・6巻を収録。いわゆる「牙の塔」編ですね。
ボルガンとレティシャの弟子との仁義なき争いが面白かったです。何処にいても迷惑なやつボルガンと、人生諦めた感にあふれているドーチンが、切ない。……いや、ボルガンのあれやこれやはイラッときますけど。

個人的に牙の塔のキリランシェロ教室の生徒達のやり取りが結構好きなので、ところどころ楽しいお話でもありました。腹のさぐり合いというかなんというかなんですが、でも、この人達って最後はやっぱり絆があると思うんですよね!シリーズ最後まで読んだ記憶が無いのでどう展開するかよくわかんないし覚えてないですけど。
大陸の秘密や魔術の秘密などちょこちょこ明かされてきて、次からはキムラック編。面白いし(一度読んでいるとはいえ)続きも楽しみだなーと思いますが、ただでさえ誤字が多いのに大事なところで盛大な誤字で大丈夫かいなとか、文庫本2冊にまとめるのならもうちょっとコンパクトな新書でもできたんじゃないか(重たいわ……)(値段的にも)とか思いますが、そこら辺は些細な問題ですよね!たぶん。

null魔術士オーフェンはぐれ旅 新装版3
秋田禎信/草河遊也
TOブックス(2011.12)
amazon/honto