鬼舞 見習い陰陽師と爛邪の香り / 瀬川貴次

本の感想, 作者名 さ行瀬川貴次

都で密かに騒ぎを引き起こしている謎の一団の陰謀は、入内を控えた藤原の姫へと伸びる。とある事件から道冬に親しくしてくれている右近の少将に誘われて、偶然その姫とまみえることになった道冬は、訪れた屋敷で友人の綱と出会う。綱は依頼を受けて屋敷の警護に当たっているらしく……

ヒロインの座に変動があったらしいです。

シリーズ5冊目。正ヒロインは畳(文字通り)と思っていましたが、ここに来て前回やってきたニューフェース巨大ガエル(文字通り)がその場を奪い去っていってしまったお話でした。……うん、話の大筋はこれでも別に間違っていない。

道冬方面は若干静かだったのですが、道冬の謎の従者・行近の過去に関するお話がチラホラと。彼の謎については小出しですが徐々に明かされているものの、やっぱり謎だらけなので一体何者なんだ!といろいろ楽しみでございます。
今回はこれだけでは話に決着がついておらず、以下続刊を待てという状況。暗躍している人たちの目的もよくわかりませんので、さっさと続き読まないと。

鬼舞 見習い陰陽師と爛邪の香り
瀬川貴次/星野和夏子
集英社コバルト文庫(2012.03)
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