ローディアの星炎術師 君と奏でる緋色の奇跡 / 佐槻奏多

本の感想, 作者名 さ行佐槻奏多

特殊な音である星振を操る星振術師を目指すレイチェルは、絶望的な音痴ゆえに学院一の劣等生の名を欲しいままにしていた。ある日、星振を使って偶然見かけたニワトリを巨大化させてしまったことが縁で、そのニワトリの「飼い主」である学院の教師で天才術師と名高い若手のホープ・ジェイドから特訓を受けることになる。

前向きなレイチェルが可愛かった。

人にはない能力ゆえに劣等生になっていたレイチェルと、彼女を特訓することである目的の達成を目指すジェイドの学園モノ、なかなかおもしろかったです。シリアスシーンでもニワトリばばーんで緊迫感がどっかにいっちゃう仕様でしたが(笑)。

学院の憧れの先生と仲良くなってしまったためにいじめられちゃうところとか、レイチェルの能力に目をつける悪役など展開読めるところも多かったのですが、読めたら読めたなりに面白いというかなんというかで。真面目一徹のジェイドとレイチェルの距離が微妙に近づいていくところもなかなか良いものでした。ニワトリ、いい仕事してた。

ローディアの星炎術師 君と奏でる緋色の奇跡
佐槻奏多/西緒十琉
一迅社アイリス文庫(2012.08)
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