詐騎士2 / かいとーこ

本の感想, 作者名 か行かいとーこ

不正が行われているらしい都市への潜入捜査を行うことにした王子さまの護衛を兼ねて、ゼクセンとともに異動となったルゼは、そこでルゼの性別を見破るという特技を持った妙な若い商人に出会う。地下の世界と何らかの関わりを持つらしいその証人は、ルゼたちにある取引を持ちかける。

おや、急展開?

反則としか言えない魔術を思う存分活用し、領主の息子の身代りをしたり憧れのあの子の行方を追ったりしている腹黒少女ルゼの騎士物語二巻目。ルゼのあこがれノイリ問題についてはもうちょっと引っ張るのかなぁと思えばわりにあっさり片付いて、新しい段階に向かっていく模様。
もうちょっと引っ張るのかなぁといえば、ルゼの身代り生活もなんだけど……。いや王子さまあっさり受け入れすぎだろう!と思わないこともなかったんですが、ルゼの新しい騎士団生活?も結構楽しそうだなぁと今からニヤニヤしてしまいます。こう、組み合わせ的にルゼと王子さまがニコイチなんだけど、まったくそういう雰囲気にならないのがいいですねー。読者としても、そういう雰囲気になったら、この人達なにか変なもん食べたんじゃないかと勘ぐりそうなんだけど(そして、その二人だからこそのやり取りが楽しい)。

次の関門は王子さまの「お母様」ですね。腹黒なルゼならなんのかんのと毒づきながら乗り越えそうですが、楽しみです。

詐騎士2
かいとーこ/キヲー
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